第88回MFUファッションマーケティング研究会を開催いたしました
今回は「人新世時代の新・ファッションブランド戦略」をテーマに、日経BP総合研究所SDGs&メディカルヘルスラボアドバイザーの加藤芳男氏にご講演いただきました。
テーマにある「人新生」(ひとしんせい・アントロポセン)とは、人類が新しい時代に入ったことを意味する言葉ですが、企業はサステナビリティやESG・SDGsへの対応が不可欠となっています。また、チャットGPTやブロックチェーン等、人間の暮らしを根底から変える革新的なテクノロジーが登場しており、企業のマーケティングやブランド戦略も大きく変わっていくことが予想されます。
セミナー冒頭、フォーブス誌の富豪ランキングに触れ、LVMHグループのベルナール・アルノー会長が世界で、ファーストリテイリングの柳井正会長が日本でトップになったと指摘されました。従来のネット企業だけではなく、実はファッション業界のように「実体」を扱う産業にポテンシャルが生まれていると語られ、様々な事例をご紹介いただきました。
一方、チャットGPTやブロックチェーン、バイオテクノロジーなどといった革新的テクノロジー(シンギュラリティ)にも注目し、新しい「国富」の創造がいると説きました。
これからの新しい世の中の動きの分析であった今回のセミナーは、圧倒的な情報量で新たな発見があり、知識を深めることができました。会員さんからの反響も大きく、非常に面白い講演会でした!
この日は、MFU理事会・総会も行いました。ご参加いただきました理事・役員・会員の皆様のおかげさまをもちまして、滞りなく終えることができました。
ご協力有難うございました!
【セミナー講師】
加藤(かとう)芳男(よしお)氏
日経BP 総合研究所、SDGs&メディカルヘルスラボ アドバイザー
1987年、日経マグロウヒル社(現日経BP社)入社。日経ベンチャー等の担当として、中堅中小企業の支援プロジェクトを数多く手がける。新規媒体、新規事業の開発部門等を経て2004年より三菱商事との合弁、コンサルティング会社、㈱テクノアソシエーツに出向。担当業務:健康機能性を軸にした機能性食品等の市場調査&商品開発支援、QUICK(日経グループ金融情報ベンダー)のESG研究所立ち上げ支援などサステナビリティ分野プロジェクトに携わる。2013年より日経BPが日経BPヒット総合研究所を設立するにあたり立ち上げに参加。日経BP 総合研究所、SDGs、メディカルヘルスラボを兼務。
・次世代フードバリューチェーン研究所 研究員
【開催概要】
■日時:令和5年5月23日(火) 14:00~15:30
■場所:グランドヒル市ヶ谷 「瑠璃(西)の間」 東館 3階