ご挨拶

ご挨拶

 日頃より皆様にはMFUの活動に対しまして色々な形でご理解とご協力いただき、心より感謝申し上げます。
 さて、わが国の経済は、30年ぶりとなった高水準の賃上げや企業の意欲的な投資計画の策定など前向きな動きが見られております。また、新型コロナウイルス感染症の位置付けが5類に移行してから1年が経過し、街にはインバウンドも含め人であふれ元気と活気が戻ってまいりました。明るい話題が多くなる一方で、エネルギーコストや人件費の増加に加え、実質可処分所得の減少による将来不安からくる消費マインドの低下が懸念されています。
 海外に目を向けると、世界ではロシアによるウクライナ侵略は未だ解決の糸口が見えず、イスラエル・パレスチナ情勢は深刻化、米中の経済対立も続いており、また加速化・拡大する気候変動問題など、我々の日常生活には大きな影響が継続しております。私たちはこの激変の時代をどう乗り切っていく事ができるか、国や企業、そして個人にとって最も重要な時期を迎えていると思われます。
 MFUは昨年、活動の根幹であります社会貢献をすべての事業で実施し、国連が提唱するSDGs達成を見据えた事業運営を行い、無事にすべての年間活動を実行することができました。
 「父の日黄色いリボンキャンペーン」では、その中心的行事であるベスト・ファーザーイエローリボン賞において、家族、夫婦、親子の絆をもう一度見つめ直し、不幸にして親を亡くされたお子様に対する支援の一環として継続的なチャリティ活動を行いました。「グッドエイジングキャンペーン」では、「第21回グッドエイジャー賞」をグランドプリンスホテル高輪で開催しました。また日本のモノ作りを見直し再評価する「MFUマイスター認証」も実施しました。10年前よりMFUが主催で開催する「いい夫婦パートナー オブ ザ イヤー」は、記者発表以外にも夫婦をテーマに協力団体と様々なイベントを共催し、どれも大変盛り上がりました。そしてMFUの代表的事業である「ベストドレッサー賞」は「ベストデビュタント賞」とともに開催し、大きな反響を得ることができました。また、ブルーローズキャンペーンの展開などは多くの方々の共感を得ることができました。セミナー事業はファッションマーケティング研究会4回と分科会1回を開催し、セミナー終了後は会員相互の交流を図る場を提供いたしました。
 令和6年度を迎え、MFUではこれまでの常識が通用しなくなる状況を的確にとらえながら、多くの皆様に夢と勇気と元気と希望を発信し、あらゆる人々に喜びとワクワク感を提供できるように運営して参ります。


令和6年5月
一般社団法人日本メンズファッション協会
理事長 八木原 保