ご挨拶

ご挨拶

 日頃より皆様にはMFUの活動に対しまして色々な形でご理解とご協力いただき、心より感謝申し上げます。
 わが国の経済は、新型コロナウイルス感染症からの回復に伴う社会経済活動の正常化により、2024年の訪日外国人旅行者数は約3686万人と、コロナ禍前の2019年を約500万人上回る過去最高を記録し、人流の活発化や景気の持ち直しが見受けられます。明るい話題が多くなる一方で、資源価格の高騰や円安の影響による物価高、金利・賃金の上昇等にみられるとおり、インフレ社会が到来し時代の転換期を迎えております。
 海外に目を向けると、地政学上のリスクは益々大きくなり、世界各国での紛争、米国をはじめとする首長選挙の結果による大きな政策転換など、経済への影響は安全保障上の観点にまで拡大しています。また加速化・拡大する気候変動問題など、我々の日常生活には大きな影響が継続しております。
 私たちはこの激変の時代をどう乗り切っていく事ができるか、国や企業、そして個人にとって最も重要な時期を迎えていると思われます。
 さて、昨年は活動の根幹であります社会貢献をすべての事業で実施し、サステナビリティを見据えた事業運営を行い、無事にすべての年間活動を実行することができました。
「父の日黄色いリボンキャンペーン」では、その中心的行事であるベスト・ファーザーイエローリボン賞において、家族、夫婦、親子の絆をもう一度見つめ直し、不幸にして親を亡くされたお子様に対する支援の一環として継続的なチャリティ活動を行いました。「グッドエイジングキャンペーン」では、「第22回グッドエイジャー賞」をグランドプリンスホテル高輪で開催しました。また日本のモノ作りを見直し再評価する「MFUマイスター認証」も実施しました。11年前よりMFUが主催で開催する「いい夫婦パートナー オブ ザ イヤー」は、記者発表以外にも夫婦をテーマに協力団体と様々なイベントを共催し、どれも大変盛り上がりました。 そしてMFUの代表的事業である「ベストドレッサー賞」は、年末最大のファッションイベントとして大きな反響を得ることができ、ブルーローズキャンペーンの展開などは多くの方々の共感を得ることができました。若いクリエイターを発掘する「ベストデビュタント賞」は東京クリエイティブサロンの実施期間中に開催し、他の事業とは異なり、オンライン配信を中心とした授賞式を開催しました。セミナー事業はファッションマーケティング研究会と分科会を合わせて4回開催し、セミナー終了後は会員相互の交流を図る場を提供いたしました。
 MFUではこれまでの常識が通用しなくなる状況を的確にとらえながら、多くの皆様に夢と勇気と元気と希望を発信し、あらゆる人々に喜びとワクワク感を提供できるように運営して参りますので、より一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。


令和7年5月
一般社団法人日本メンズファッション協会
理事長 八木原 保