第82回ファッションマーケティング研究会を開催しました!

セミナー・分科会
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第82回ファッションマーケティング研究会を開催いたしました。

今回のセミナーテーマは「大正時代、洒落者のナリと遊び~花街で遊ぶ着物(なり)でお座敷の世界へご案内~」です。
講師には、浅草で生まれ育った生粋の浅草っ子、創業85年の世界的なパイプメーカー㈱柘製作所 代表取締役会長の柘(つげ)恭三郎さんです。

   ←柘さん

前半は「大正時代の男の着物」についてお話いただきました。
(着物と書いて(ナリ)と読みます。)
まず、着物を粋に着こなすための、様々なアイテムをご紹介いただきました。
「帯」「手ぬぐい」「アルバート」「扇子」「根付」「煙草入れ」などです。


帯は、種類、太さなど様々ありますが、職業や着る機会によって変えるそうです。


手ぬぐいによくある豆絞り柄は江戸時代の浮世絵にもよく描かれており、100年以上前から大流行している柄だそうです。


アルバートは鎖に、時計や、ルーペ、葉巻を切る道具などを付けたもので、着物だけではなく洋装の着こなしにも取り入れることができるアイテムです。

扇子には、長いものと短いものがあり、職業などによって使い分けるそうです。勝負事をやる人が使うのは長い扇子だそうで、理由は肩肘を張って仰ぐ様が強そうに見えるからだとか。

根付は、六方正面とも呼ばれています。六方から見て正面を向いてないといけないということです。

それぞれのアイテムに遊び心や季節感を取り入れることによって、粋な洒落者の着こなしが出来上がるのです!

後半は大正時代の「お遊び」や「刷り物」に関してお話しいただきました。


千社札(題名札)は、大正時代は名刺代わりだったそうです。色付きのものは「交換札」と言って、配ったり交換する札だそうです。大正時代は、このような刷り物の文化が発展しました。


着物のコレクションを展示いただき、ご説明いただきました。

セミナーのお土産に、柘さんの著書「浅草・下町 職人 モノ語り」と、
柘植さんの題名札、かわいらしいポチ袋をいただきました^^

懇親会では、出来立ての温かいお料理をお召し上がりいただきました。
緊急事態宣言中ということもあり、人数制限を設けての開催となりましたが、
普段とは違った落ち着いた雰囲気の中、じっくりと懇親を深めていただけたのではないかと思います。

また、この日は「MFU第2回理事会」も開催し、無事に終えることができました。
お忙しい中、足をお運びいただきました皆様方、有難うございました。

開催概要
日時
2021年8月25日(水)
セミナー 16:30~18:00
懇親会  18:10~19:00
場所
原宿の杜 ルアール東郷
東京都渋谷区神宮前1-4-20パークコート神宮前

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