第40回ファッションマーケティング研究会
今回のテーマは、自信喪失の時代に新たな父親像を考える」。コーディネーター役をちょい悪(ワル)オヤジで一世を風靡した「LEON」創刊、大ヒット作に育て上げたことなどで知られるメディアプロデューサーの岸田一郎氏。パネラーの(株)幻冬舎の取締役兼専務執行役員で「GOETHE」編集長の館野晴彦氏と、(株)ライトハウスメディア社長で、「OCEANS」編集長の太田佑二氏を加えた3名により、フリーディスカッション形式でのセミナーを開催いたしました。
冒頭、父親の思いや、思い出について3氏が「子どもには優しかったが、仕事柄破天荒なところがあり、いわゆる家庭的な人ではなかった」(館野氏)「出張が多く家にはいなかったが、遊びに連れて行ってくれる週末が待ち遠しかった」(太田氏)などと回顧。
また今の一般的な父親像については「家族との調和を重視する傾向が強くみられ、ちゃぶ台をひっくり返すような頑固オヤジはあまり見かけなくなった。」(大田氏)「日本人は国民性がシャイで既婚者がほかの女性に興味を示すことを非とする傾向が強い。しかし雑誌「LEON]に出てくるようなおしゃれなちょいワルオヤジが世界のスタンダードの中にあっても、良いのではないか」(岸田氏)等の見方が明らかにされた。
さらに話は、ファッションの関わりにもおよび、「装いで自信が付いてくることもある。恰好よく装うことによって男を元気づけられることもある」(太田氏)、「ファッションは、学歴、容姿、年収などと違い、より簡単に付加価値化できる」(岸田氏)等の意見も出された。
これら意見交換をふまえ最後にコーディネーターの岸田氏は望ましい父親像について①ここぞという時に動ぜず輝くことができる強く尊敬される父親②説得力があり、しっかりとコミュニケーションがとれる③おしゃれで恰好が良いー3点を挙げ、セミナーを締めくくられた。
—–