第15回 MFU分科会 を開催いたしました!

新着記事
新着記事セミナー・分科会

講師:有限会社渡小織物 三代目 渡辺 太郎氏

テーマ:デジタルなしには語れない ~デジタルネイティブ世代の関心事~

MFUと東京ネクタイ協同組合が合同で企画している分科会「V-zone Brainstorming」を開催いたしました。今回10回目となる本企画では、ネクタイそのものに関してや、Vゾーンのおしゃれに関する事柄を様々な角度から議論してまいりました。今回はSNSやデジタルでの販促といったテーマで、第一部は有限会社渡小織物 3代目 渡辺太郎氏にご登壇いただき、第二部はモノづくりの現場で働かれている若手社員の方3名、専門学校を卒業されたばかりの方2名に加え渡辺様にもご参加いただきディスカッション形式で貴重なご意見をお聞かせいただきました。

内容を抜粋して以下にご紹介いたします。

講師の渡辺太郎氏

観光資源である織物業

山梨県の富士吉田市にある渡小織物は家族経営でネクタイ工場の運営をされております。OEMの他にも、ファクトリーブランドの「渡小織物」や、こだわりのモノづくりをしている「TORAW」を展開され、三代目の渡辺太郎氏はYou Tubeにてネクタイの魅力やコーディネートなどを配信する活動もされています。もともと、SNSでの発信については、どちらかというと苦手だと語る渡辺さんですが、県や自治体、組合、商工会議所と共に立ち上げた「ハタオリトラベル」活動がキッカケとなりYou Tube配信をされることとなったそうです。富士山の麓にある山梨県富士吉田市は交通・宿泊・飲食の面でも皆が来やすい観光地です。昔から産地として有名な「織物業」を観光資源ととらえ、「機織り」に関連した大きなイベントも開催されています。展示会なども東京に行くのではなく、来てもらう形で広がりを見せているそうです。

You Tube配信がビジネスチャンスに

渡邊さんのYou Tube配信がキッカケでビジネスに繋がった事柄をご紹介します。YouTube大学を展開されているユーチューバーの中田敦彦氏とデザイナー村松啓市氏によるサスティナブルブランド「CARL VON LINNÉ」とのコラボレーションが実現しました。まず「工場の紹介動画」を作っていただいたそうです。工場の悲哀や厳しさ、富士山をバックに「スローライフ」のような良いイメージを作り、モノづくりの奥深さを掘り下げながら制作された動画は、とても反響があったそうです。そして共同企画で出来上がったネクタイは、中田氏によって1本ずつYouTubeにてプレゼンされ、結果2時間で完売してしまったそです。「中田氏の使うネクタイを自分も欲しい」というファン心理により購入につながったと分析されつつ、ネクタイが売れない中、完売したことは新たな売り方のヒントとなったと語られました。

山梨産地のファクトリーブランドSNS成功例

TENJIN factory

以前はネクタイの旗屋でしたが、今はリネンのブランディングをされているTENJIN factory。古い織機でリネンの生地を織り、ゆっくりと時間をかけて織るからこそ出る味わいを持ち味にオリジナルの商品を展開されています。自分たちの商品やモノづくりをよく理解した画像の配信などで反響が大きいとのことです。

渡邊織物

裏地や袖裏の生地を生産されている渡邊織物。SNSの使い方が特に秀逸で、商品の画像を上げずに、地域の強みである美しい自然や景色を写真家としての目線で投稿し続けています。作り手の趣味や考えていることが共感を呼び、「この人の作るものなら間違いない!」と思わせる配信をされているそうです。若手や中堅といったドメスティクブランドとのつながりがありコラボレーションの実績があります。ブランドの見せ方や雰囲気作りがうまく、インスタを通して様々な仕事が来ているとのことです。

行商販売をしている中での気づき

渡小織物では、商品を直接買い手の手元に持っていく「行商」をされています。全てオリジナル商品でトレンドや季節感を考えながら商品を持って行かれるそうです。行商販売をする中での気付きをお教えいただきました。

➀オンライン商談が増え、ノーネクタイが受けいれられている。営業職の方はネクタイを買わなくなった。今まではネクタイを付けなくてはならなかったけれど、今は流れが違うということ。

➁ネクタイを身に着ける必要性をしっかり問う事が大切だと感じている。礼節、印象、季節感など、その人の「感度」を問われているということを、改めて消費者にアピールしていきたい。

➂コロナを経てネクタイを買わなくなった人が増えたということは、「ネクタイはいらないもの」と思われていることを忘れてはいけない。しかし、ネクタイを必要な人も必ずいて、その人たちへのアプローチ方法がある。中でもプレゼント市場では、ネクタイがニッチなプレゼント需要になっている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

第2部のディスカッションでは、デジタルネイティブ世代の若手パネリスト5名にご登壇いただきました。「ネクタイや売り場に関しての印象」や、「ECや、SNSなどWEBの活用法について」など、様々な立場のパネラーによる興味深いご意見をお聞かせいただきました。

「インターネットが生活の一部となっている現在、ECでの購買の有無はもはや愚問」、「デジタルネイティブ世代はSNSを常に見ていて、「良い」と思ったらオンラインストアにアクセスし、購買のキッカケになっている」、「商品を作ってECで売ることは今の時代誰でもでるが、売るためには「筋書」や「ストーリー性」をどう見せるかが非常に重要になっている」、「サスティナブルとかグローバルスタンダードといったキーワードも重要だ」、「ただモノを売るのではなく、だれにどう売るのかといった戦略や手法を求められている」など、若手世代ならではの価値観や購買行動についての言及が見られ、たくさんのヒントが詰まった有意義な時間となりました。

You Tube「MFU公式チャンネル」にて、オンデマンド配信(期限:令和4年4月30日まで)もご覧ください。

MFU 第15回分科会 2021年度 MFU×東京ネクタイ協同組合 共同企画

ご登壇者・ご来場者・関係者の皆様、有難うございました。

開催概要

日程:令和4年3月23日(水)

時間:16:00~18:00

場所:東郷神社 和楽殿

タイトルとURLをコピーしました